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コルクではなく王冠が使用されていることや、アイデンティティを感じる独特のボトルデザインなど、「格式張ったワイン」というイメージから脱却したスタイリッシュなスパークリング・ワインだと言えます。
その気軽なイメージから、当初はシンプルで淡白な内容を想像していたのですが、実際には独自のスタイルを確立したとも言える満足度の高い内容になっていました。単なる「受けの良いスパークリング・ワイン」という領域に留まることなく、より素直に幅広い層に受け入れられるような愛想の良い魅力を感じます。一般受けする方向に突き進んでしまうと、逆にコアな層には受け入れられない内容になってしまいがちですが、このイルは絶妙なバランス感でうまく両層の嗜好をとらえていると思います。
深く考えずに気軽に飲んだり、バーベキューなど多くの人が集まる場所で飲んだり、ハーフボトルを片手にクラブで楽しんだり、様々な場面で活躍してくれそうな印象を受けます。ガブ飲みも十分可能で(アルコールは10.5%)、周りからも素直に「美味しい」と人気が高い一本でした。個人的にも久しぶりのヒットかも!?
(2003/08、2004/01)