- Good Quality -
「ブリッコ・ロッケ」という優良なバローロを造ることで有名なチェレットのモスカート・ダスティです。ただし、チェレットは技術指導とマーケティングを行っているだけで、実際には1976年に創設された「イ・ヴィニャイオーリ・ディ・サント・ステーファノ」が造っているようです。
想像していた以上に発砲感が無く、モスカートらしい甘さも控えめとなっていました。アルコール感もほとんどないのでサクサク飲めてしまいますが(表示は5.5%)、決して物足りないというわけではありません。ただし、ガブ飲みするにはスマートすぎる気がするし、じっくり飲むにしては甘さやボディが控えめすぎる気もする…。微妙なバランス感ではありますが、要はどっちつかずな印象を受けてしまうわけです。
モスカートらしさよりも泡物特有の硬質感がコアに居座っている感じもするので、しっかり冷やせばより一層素直な魅力が現れるかもしれません。造りとしてはモスカート・ダスティの基本的ラインは十分クリアしているので、良い面を引き出してやれれば美味しく飲めると思います。
(2003/07)