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サッシカイアやオルネッライアでお馴染みのボルゲリで、モンテペルゴリというワインを造るエンリコ・サンティーニのワインです。
抜栓直後から煮豆のような強く凝縮した香りが漂いますが、その力をそのまま誇示するかのような濃い色としっかりしたタンニン、そしてビター感のある古樽的雰囲気を持ちあわせたヴァニリン系の要素が表に出てきます。葡萄そのものの力をそのまま見せつけるようなタイプではありませんが、一見するとバランスを崩しそうな各要素の特徴が、なぜかうまくまとまっているのに驚かされます。もしかすると、サンジョヴェーゼ40%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、シラー20%、メルロー10%という多品種による大胆なブレンドが功を奏しているのかもしれません。
翌日以降に持ち越すことも可能ですが、個人的にはその凝縮感をしっかり堪能できるよう、抜栓日にゆっくりと時間をかけて飲みきることをお勧めします。
(2003/05)