- Recommended -
サンジョヴェーゼがベースとなり、シラーとメルローが補助品種として使用されています。確かにサンジョヴェーゼ的な酸を感じますが、しっかり熟した葡萄の力からくる構造力と、今時の樽的バニラ風味がうまく絡み合っているので、実際には南よりのフランスワインのような印象を受けます。
ややシンプル(良く言えば魅力が明快)ですがしっかりしたボディが好印象で、じっくり飲めば飲むほどそのポテンシャルを実感します(抜栓後20分程度で開きます)。日を置くと樽要素がそげ落ち、時間とともに徐々に衰えていくように感じますが、それでもベースとなる安定感は維持されているので、基本的には安心して飲むことができます。
群を抜く程の内容ではありませんが、スカッソ・デイ・チェーザリとの価格差を考慮すると、圧倒的なコストパフォーマンスを発揮していることだけは確かです。
(2003/03)