- Good Quality -
プラポーの畑はセッラルンガ・ダルバの中央やや北に位置し(プラ・ディ・ポーとも呼ばれる)、チェレットのものは海抜310〜371mの南向き、2.4haの畑から造られます。ちなみに1995年の年間生産本数は12,392本となっています。
今回は抜栓後すぐにデキャンタに移し、約1時間経過した頃に飲み始めました。程よく飲み頃に突入し、酸、力強いタンニン、果実力の3つがうまく融合する一歩手前といった印象を受けます。ややシンプルではありますが、かなり力強いタンニンを基調とし、うまく整理された程よい落ち着きのある内容になっているので、多くの人が想像するバローロ像に近い良質なスタイルだと思います。
数年前までは、樽の要素が強く苦々しいスタイルだったかもしれませんが、今では余分な要素がそげ落ちかなり向き合いやすくなっています。翌日に持ち越すとやや苦みがぶり返す傾向にありますが、大きめのグラスで空気をたっぷり含ませながら飲んでやれば、硬質ながらも華を感じる果実の風味が舞い降り、しっかりとそのポテンシャルを感じることができます。
このタンニン力を考慮すると、かなり長い年月が経過してもしっかり持ちこたえてくれそうなイメージがありますが、全体的なバランスがより良い状態にあるのはこれから数年の間だけかもしれません(5、6年程度?)。古酒になるまで待っても面白そうですが、個人的には今飲む方をお勧めします。
(2003/03)