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プイィ・フュイッセの東、プイィ・ロシェの南と2つのクリュに隣接し、わずかな生産量しかなくみかけることも少ないプイィ・ヴァンゼルです。
優しいパイナップル的な風味はありますが、実際には柑橘系の風味は控えめで、優しい酸とボディにしっかりと絡み合っています。抜栓直後は少し物足りない印象を受けましたが、15分程度で構造に纏まり感が出てくるので、その後は全体的な印象がグッと良くなります。
欠点は特に見つからないのですが、逆に秀でた部分も見つかりませんでした。少し小振りな印象もありますが、全体としてのパッケージング力に評価できる部分があり、己の世界観に引き込もうとする魅力は程よく存在していると思います。ただし、翌日に持ち込むと多少こぢんまりした印象を受けることや、もう少しコストパフォーマンスの向上を求めたくなる点など、多少気になる点があるので注意が必要です。
(2003/02)