- Very Good Quality -
ワイナリーの所有者であるビオ・ボッファは、ストラクチャーを形成するためにセッラルンガ産ネッビオーロを70%、そして残りの30%を他のエリアから選びブレンドしました(味に深みを与えるために「バローロ」や「カスティリオーネ・ファッレット」の葡萄を使用)。まさに古典的なスタイルのバローロと言える造りで、大きな酸を基調とした「職人気質」的な側面を色濃く反映させた通好みなスタイルになっています。
ワインスペクテイターでは2001年度の年間トップ100で7位に選ばれていて、続く2002年度においても1998年が92点で98位に選ばれています。ワインスペクテイターの95点というのはいささか高評価過ぎる印象を受けますが、逆にワイナートの81点というのも評価が低すぎる気がします。このようなスタイルのバローロをひとつの観点から評価するのは非常に難しく、あまり意味をなさない行為でもあるので、今風のわかりやすいワインと同列に扱ってしまうのは少し危険なことかもしれません。こういったスタイルやアインデンティティを尊重し、そして受け入れる事ができて初めて、心地よく大きな流れを感じれるのだと思います。
(2002/12)