- Good Quality -
カリフォルニアのサンタクルスでローヌ系品種を中心に栽培しているグラハム氏のワインです。ボニー・ドゥーンのワインと言えばパシフィック・リムを比較的よく見かけますが、全般的にどのワインもラベルやネーミングに妙なこだわりがあるようで、このワインは「Cardinal Sin」と「Zinfandel」をかけて「Cardinal Zin」と名付けられています。なにげに開けるのを躊躇してしまいそうですね…(笑)
想像していた「カリフォルニアのジンファンデルらしさ」という点では若干すれ違う面があり、特に抜栓日は肩すかしを食らったような「あっけらかん」とした内容になっています。翌日になると、仄かな接着剤や濃いインク系の香りが落ち着き葡萄本来の濃く甘いスタイルが表れますが、3日目になると更に果実味も落ち着き、最終的には太いタンニンに支えられた典型的ボルドースタイルへと変化していました。
ワインスペクテイターの評価はじっくり向き合っていないことから来るものだと思うので、必要以上に点数評価を気にする事はありません。まだ若いので表情に安定性がありませんが、かなり面白く興味深いワインだと思います。
※今回試飲したのは現地流通ボトルとなっています
(2002/11)