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抜栓直後は酸味がかなり強く正直ダメかと思ったのですが、デキャンタに入れて30分程で酸が落ち着きよりよく開花しました。
1997年という優良ヴィンテージであり、まだ5年しか経過していないので少し開けるのが早い印象があったのですが、実際にはエッジがオレンジがかりはじめ、程よい熟成感が全体的に漂います。既に飲み頃といった感じで、この状態だと数年以内に飲みきってしまう方が良いでしょう。
酸と両立した果実味は未だ健在ですが、全体的に細身であり熟成能力の疑問もあるので、明らかにバルバレスコ本来のポテンシャルは持ち合わせていないと言えます。しかし、圧倒的なコストパフォーマンスに加えた程よい熟成感、そして奥底ではありながらもバルバレスコ本来のアイデンティティはしっかりと根付いているので、点数としての評価は低いかもしれませんが飲む価値は大いにあると思います。
(2002/10)