- Good Quality -
モーリス・エカールのサヴィニー・レ・ボーヌのプルミエ・クリュを飲んだ後だったので、造り手と畑の持つ能力が試される比較だと言えます。今まで飲んだモンジャール・ミュニュレの印象が良かっただけに期待が高まりますが、結果としてはモーリス・エカールのサヴィニー・レ・ボーヌに軍配があがると感じました。
抜栓直後は奥底に姿を潜める酸の力が気になりましたが、果実味が乏しいのに加え根本的な力が弱く、どうしても頼り無い印象を受けてしまいます。ただし香りの良さは抜群で、飲まずに香りだけを嗅いでいたい気分にすらなります。翌日になるとブランデーを彷佛とさせる蒸留感が加わり、また違った表情が見られ新たな楽しみを得る事ができましたが、どうしてもモーリス・エカールの果実力が頭と舌に残っているので、今回は素直に楽しむ事ができませんでした。熟成によって大きく発展する事はないかもしれませんが、落ち着かせるためにはもう少し時間が必要なのかもしれません。
(2002/07)