色はオレンジがかっており、実際の味にもしっかりとした熟成を感じます。経過年数から想像する内容よりも熟成が進んでいる印象を受けますが、それよりも残留している酸味の質とスケールの貧弱さが気になります。一般的にはバローロよりも飲みやすいとされるバルバレスコですが、バローロとはくらべられない程おとなしい性格になっていたので、全体的に物足りない面ばかりが印象づけられてしまいます。個人的にはそれ程悪いとは思いませんが、フィニッシュまでもが完全に削ぎ落とされているので、良い面を拾い上げるのが少し困難だというところでしょうか。
(2002/01)