- Good Quality -
抜栓直後、瓶からは鉛筆の芯のような力強い香りがしましたが、グラスに注ぐと陰を潜め、その後は隠し味程度の余韻として残ります。酸を基調としたスタイルは健在ですが、すべての要素が心地よい程整然と並び、その個性をはっきりと感じる事ができるスタイルとなっています。上級クリュというと品質や味が勝ると思いがちですが、本来はそうではなく、よりはっきりとした特徴や個性が確立されているという事が、このチャボット・ドゥ・レを飲むことで素直に理解できると思います。
同じ造り手の1994年バローロよりは明らかにお薦めできますが、通常のバルベーラ・ダルバの方が圧倒的にコストパフォーマンスが高いので、ポジション的には若干微妙な立場にあるのかもしれません。
ちなみに、このワインのVT00が2003年度のガンベロ・ロッソで最高評価のトレ・ビッキエーリに選ばれています。
(2001/12)