- Good Quality -
バローロで有名な葡萄品種「ネッビオーロ」と遺伝子が同じといわれる「アリアニコ」ですが、今回のものは想像以上のエネルギーを持ち合わせていました。
水面を細かく跳ねるような響きを兼ね備えた膨大な量のタンニンが充満しており、現段階で飲むには少し早い印象を受けます。時間を与えてゆっくりと飲んでやれば、個人的には今でも十分美味しく飲めると感じましたが、多くの人はタンニンの力に圧倒されてしまうでしょう。そういう意味も含め、少なくとも数年は寝かせておいた方が落ち着きを見せると思います。しかし、既に果実味がほとんど感じられないので、タンニンが落ち着きを見せた時にどのような味になるのかが若干微妙な気もします。
トータルとして考えると、今飲んでも数年後に飲んでも、その時相応に楽しめるワインだと言えるので、とりあえず購入して寝かせておいてはどうでしょう。ワイナートで「ベスト・オブ・南イタリア・バリュー、1000円台・赤」でベスト1に選ばれてるだけに、将来を見据えた潜在的なポテンシャルには期待できるかもしれません。
(2001/10)