- Good Quality -
『1978年には十分な飲み頃になっており、魅惑的でチャーミングな、ほどほどに強いブーケに、熟したメルローの果実味とスパイシーなオークの香りがあった。色はガーネットで、かすかに褐色がかってきている。柔らかく、しなやかな果実味があり、ミディアムボディで、タンニンはほとんど残っていない。』というパーカー評からもわかるように、この時代のカロン・セギュールは長命とは言い難い中身だと結論付けられているようです。しかし今回飲んだ1本は、ほとんど目減りのない高い液面を誇っていた関係もあってか、枯れた古酒らしいスタイルには突入しているものの、まだ数年はもちこたえそうな潜在的な力を維持していました。
味の方は柔らかなミディアムボディが特徴で、程よいオーク香と微かながら未だに漂う果実の甘味が相まって、非常に心地よいものとなっています。コスト面を考慮すると圧倒的に1990年の方がお薦めできますが、もし古酒のスタイルが好きでボトルの状態が良ければ、まだまだ美味しく飲む事ができると思います。
(2001/10)