- Good Quality -
全体的には少しスケール感や凝縮感に乏しい部分もあるのですが、それを補うような程よい熟成感とまとまりが心地よく感じます。抜栓直後はパワフルな面が目立っていましたが、1〜2時間程たつと柔らかい舌触りに変化します。しかし、多少暴れぎみのタンニンと強烈な鉄粉の香りは時間がたっても衰えることがなかったので、基本的には力強く渋い面の方が強く感じられるかもしれません。個人的にはタニックな部分は比較的上面に漂っていて、その内面にほのかな果実味と甘味が見え隠れしているように感じたので、意外とバランスは良いように思います。
1997年ヴィンテージとはいえ、さすがはシャトー・マルゴーのセカンドといった造りで非常に美味しく飲むことがでますが、1990年のカロンを飲んだ後ではさすがに霞んでしまいがちです。今度は1〜2年後に単品でゆっくりと飲んでみたいところです。
(2001/05)