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イタリア人醸造家「フランコ・ベルナベイ」の代表作であり、良きキャンティ・クラシコ・リゼルヴァの「ランチャ」を造ることで知られる、フェルシナのトップキュヴェワイン、サンジョヴェーゼ100%のスーパータスカン「フォンタッローロ」です。今年3月のブルータスで「ポストサッシカイアの最有力ワイン」として取り上げられていたので、覚えている人も多いと思います。
味はサンジョヴェーゼを代表するキャンティ・クラッシコを彷佛させるものになっていて、より軽快な酸味を特長とした口当たりと、底に長く密かに沈む心地よい深みが印象的です。全体的にとても美味しく飲めるのですが、特別群を抜いているわけではありません。そのあたりの姿勢はランチャと同じ路線なのですが、ランチャは本領を存分に発揮している優等生、それに比べてフォンタッローロはまだ素質を開花しきっていない優等生、といった印象を受けます。サンジョヴェーゼ好きという限定付きですが、なかなかお薦めできる1本です。
(2000)