「マルテニッツァ」とは、春の訪れを祝うブルガリア伝統の祭りのことで、赤白の毛糸で作った少年・少女のオーナメントを果樹にデコレートして一年の健康と幸福に感謝するそうです。
味の方はと言うと、とにかくシャバイ。見た目からも想像できましたが相当水っぽいのが気になります。しかしそのシャバシャバ感とは違い、実際の味はなかなかのものがあります。翌日、さらにその次の日と、時間がたつにつれてその本領が発揮されていきます。最後の一口にもなると、最初開けた時の水っぽさもなくなり、すっかり表情が変わっていました。今回飲んだマルテニッツァによって、日常で気軽に楽しむべきテーブルワインの美味しさ、楽しみ方を学んだような気がします。
(2000)