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樽を使用しないオーストラリアのシャルドネとして有名な「ヴァージン・シャルドネ」です。
前年同様スッキリとした系譜にありますが、翌日に持ち越すことで体躯の豊かさも感じられるようになり、存分にヴァージン・シャルドネらしい魅力を披露してくれます。とにかく「立ち位置が絶妙」で、期待されるターゲットを見据えた過不足のない世界観や、なんら無理なく整ったバランス感覚が秀逸です。
レモン、ライム、グレープ・フルーツといった柑橘系風味が心地良く、酸を基調としながらもその背後に適度な果実の甘味、苦み、体躯のトロミが感じられ、「無理なく楽しめる日々飲みたい美味しい白ワイン」としての役割を遺憾なく発揮してくれます。ヴィンテージに関わらず安定してその力を発揮してくれているというのも素晴らしく、価格の上昇も今のところ歯止めがかかっているようなので、ケース単位でストックして日々存分に楽しんでもらいたいところです。
(2010/06)