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使用される葡萄品種はマカベオ(ビウラ)82%、パレリャーダ10%、チャレッロ8%。日常飲みにちょうどピッタリのスパークリングワインとなっています。
いたって現実を見据えた立ち位置やバランス感が好印象で、カバらしい個性を披露しながらもクセは強すぎず、必要以上にドライにならないよう裏で程よい甘味が支えていることや、適度な柔らかさとエッジを持ったしっかりした泡の存在感など、どの方位にも必要十分の構成内容を示してくれます。
突出したポテンシャルや美点を持つようなタイプではないので主役にはなれないかもしれませんが、それでも食中酒として良い意味で「脇役」のポジションを担ってくれるので、多くの場面においてコンスタントに活躍してくれそうな印象があります(困った時のカンパッソス頼み?)。
安定した内容もさることながら、もっとも評価できるのがその「価格」で、1,000円を切る瓶内二時発酵ワイン(メトード・トラディショナル)とは思えない内容になっているので、ブラインドで挑めば大なり小なり新たな発見がありそうです。倍の価格帯であっても勝負できる内容だと言えますが、それだと勝負は出来ても埋もれる可能性もあるので、やはり「1,000円を切る価格帯」というのが非常に大きなポイントになりそうです。
(2009/12、2014/10)