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2006 Chianti Classico Riserva
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Chianti Classico Riserva

リゼルヴァの優良バック・ヴィンテージとなる2006年ですが、リゼルヴァらしいタルの効いた苦味は確かに感じられるものの、今飲んでちょうど楽しめるパッケージング感覚が非常に好印象です。熟度の高い葡萄がベースになっているという大前提はあるものの、甘くて口当たりの良いだけの端的なスタイルではなく、むしろサンジョヴェーゼの本質を表現したかのような酸と厳格さを持ち合わせているのが特徴だと言えます。あまり一般層向けの世界観ではないかもしれませんが、長い間サンジョヴェーゼを親しみ続けた層にとっては大きな魅力となって訴求しそうな印象です。

コアには熟度の高い葡萄の厚みと甘みが感じられるものの、その周囲を厳格な要素が覆っている傾向にあるので、どちらかというとやや陰な指向性が強めかもしれません。10年を超える熟成によって適度に熟れていますが、その堅牢感は高い水準にあり、高域に伸びる酸、苦味、チョコ、柑橘など、多様な表情が一定の範囲内で点在しています。時間とともに各要素が収束する傾向にあり、甘く熟れたタンニンと果実の一体感が徐々に高まっていくので、やや端的ではあるものの、抜栓翌日の方がより分かりやすい表情だとも言えそうです。
（2018/02）

参考市場価格4,168円
点数評価92(WS)、91(V)

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