- Very Good Quality -
クラッシコのエリアのほぼ中央に位置する区画が「カルボナーレ」。ガルガネガに最も適しているとも言われる黒色火山岩土壌で構成されたこの畑は、標高120〜180mの位置にあり、斜面は東と北東向きになります。
スアヴィアを代表する単一クリュのソアーヴェとして名高いモンテ・カルボナーレですが、ファーストヴィンテージは1986年まで遡ります。今回の2014年はヴィンテージ評価としてはやや低めなものの、実際のワインとしては非常に良好な仕上がりとなっています。一般的なソアーヴェと圧倒的に異なるのが、最初の一口で実感できるその凝縮した緻密さ。グリーン系のソアーヴェらしい清涼感や、黄色から橙色の硬い果実味、そして全体を引き締めるハッキリとしたミネラル、これらの要素が綺麗に纏められていて、非常に心地よく飲み進めることができますが、そのコアにある求心力、その内部に詰め込められた要素の密度には素直に驚かされます。これだけのポテンシャルを誇りながらも、肩肘張らず素直に飲める魅力を同時に兼ね備えている点も好印象で、モダンで個性的なボトルとラベルを使用している点や、価格も手頃ということを考えると、かなりお買い得度の高いソアーヴェだと言えます。
(2017/08)