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色調はやや淡めで仄かにグリーンがかっており、実際の風味も、不思議とソーヴィニヨンのようなグリーンのニュアンスが感じられます。全体的にはスッキリとしたシンプルな構成ではありますが、中心に一本筋の通った大黒柱的存在感があり、赤のマコンと同じように、存在の力を感じる高い密度が非常に印象的です。
シャルドネ100%とは思えないような、内包する表情の複雑さに驚かされますが、この指向性には、どことなくボルドーの良質な白ワインや、カリフォルニアのエレガント系の白ワインに近いニュアンスも感じられます。ある意味、ブルゴーニュらしくない印象も確かにありますが(多少賛否が分かれるかも?)、ルロワらしい緻密さと実直さがあり、軽快なスタンスの中にもしっかりと要所を抑えた構成内容は、このヴィンテージの持つ良さをうまく引き出し構築しているような趣だとも言えます。
(2017/04)