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2011年に誕生した新しいアペラシオンが、この「コトー・ブルギニヨン」。以前あったブルゴーニュ・グラン・オルディネールの代替アペラシオンでもあり、シャブリからボジョレーまで、広大なブルゴーニュ地方の葡萄を自由にブレンドできるというのが最大の特徴です(赤の主要品種はピノ・ノワールとガメイ)。
魅力的な要素が全開で丸いニュアンスが印象的だった2014年とは異なり、2015年はカチッとした外郭に、やや黒系にシフトした果実感、そして仄かな風格を感じる端正なスタイルが印象的です。ガメイらしいキュートさはかなり控えめで、全体を通してヴィンテージの良さが伝わる質実さを感じる出来ではありますが、現状では抜栓日にやや軋みがあり、口中の乾きもやや気になるので、抜栓翌日の方がより魅力が伝わる傾向にあります(2014年とは真逆)。必要以上に時間を与えすぎると、質感にやや鈍さが出始める印象もありますが、それでもポテンシャルは十分なので、抜栓してすぐよりも、しっかりと時間を与えて内包するエネルギーを十分引き出す方がより良い結果が得られそうです。
(2017/04)