- Good Quality -
畑に通じる道が「モスクワへの道」と呼ばれていることにちなんで命名されたワインで、2012年のセパージュはシラー62%、グルナッシュ32%、サンソー6%というブレンド比率になっています。
基本的にはタニックで高アルコールなスタイルですが、想像していたよりも柔らかい酒質で、果実要素が適度に熟れて優しくなっているようにも感じられるので、もしかするともう1〜2年早く飲んだ方がバランスは良好だったのかもしれません。とはいえ、翌日に持ち越すと果実由来の要素は影を潜め、相対的によりタンニン由来の要素を強くより明確に感じる傾向にあるので、純粋な寿命としての観点においてはまだまだ熟成可能です。
シラー主体ということもあり、程よく胡椒のスパイス風味が感じられ、緻密でありながらも重くなりすぎていないので、ガイダが手がける上のレンジらしい表情はうまく出ていると思います。
(2016/11)