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まず見た目からして「三角形ラベル」が印象的な「オー・ボン・クリマ」のワイン。この「ヒルデガード」は、コルトン・シャルルマーニュで有名なシャルルマーニュ大帝の妻の名を冠したもので、約1000年前、その当時のフランスで植えられていた葡萄品種を再現する形で造られています(ピノ・グリ50%、ピノ・ブラン40%、アリゴテ10%)。
あまり品種の特性は感じられませんが、熟度の高い葡萄由来のエネルギーとオー・ボン・クリマらしい仕上がりによって、純粋な飲み物としての美味しさが堅持された良質な世界観となっています。桃を感じるトロピカルな果実味に、明確なアクセントとなる苦味、そして高アルコール系のヒリヒリとした資質などが感じられ、各要素が互いにバランスよく綱を引き合っている傾向にあります。若さ溢れる表情ではありますが、破綻することなく適度に纏まっているので、ヒルデガードとしての良質さも十分伝わってきます。
(2016/07)