- Good Quality -
「ヌマンシア」でお馴染みのエグレンファミリーによる新たなアイテムです(2007年がファーストヴィンテージ)。「テソ・ラ・モンハ」はエグレンファミリーがトロで興した新たなワイナリーで、この「アルミレス」はトロの土着品種「ティンタ・デ・トロ(テンプラニーリョと同品種)」100%で造られます。樹齢は15~65年で収量は18hl/ha。
以前試飲した2010年ヴィンテージの時よりも熟成期間を長く取ってからの試飲ということもあり、今回は相対的な一体感がより進んでいる印象を受けます。基本的指向性については特に変化はなく、濃密濃縮系の果実とタンニンがベースとなり、微細な粒子で構成された泥土的な質感が非常に印象的です。濃厚系ではありますが、瑞々しく酸もあるので決して重たくはありません。多少は熟れているものの、やはり苦味は強い傾向にあるので、これらの基本構成要素が打ち解けるのを待つとすれば、まだ多少の熟成期間が必要かもしれません。とはいえ、抜栓時間を工夫したり、デキャンタージュするなど、ある程度はサーブで対応できそうです。
(2016/03)