- Good Quality -
造り手の「デイ」は、1964年にアリブランド・デイが「ボッソーナ」の畑を購入し創業。その後ガリレオ・デイに受け継がれ、現在のオーナーはアリブランドの孫でガリレオの娘でもある「マリア・カテリーナ・デイ」が請け負っています。
創業時に購入した歴史ある畑「ボッソーナ」で、2万本のみ造られるトップキュヴェのヴィーノ・ノービレですが、さすがに上のクラスなだけあって、スタンダードのヴィーノ・ノービレやロッソとは体躯内部の充実感や密度感に明確な差異があります。サンジョヴェーゼらしい(ヴィーノ・ノービレらしい)程よい軽快感や酸、そして硬質感がベースにあるものの、リゼルヴァらしい強めの苦味や、凝縮した葡萄のエネルギーや緻密な資質が感じられ、しっかりと向き合うには思ったよりも体力が必要かもしれません。
抜栓当初は少しばらつきや荒々しさが先行するので、抜栓後に少し時間を与えてやるか、場合によってはデキャンタした方がより良い結果が得られるかもしれません。今飲んでも十分楽しめますが、欲を言えば、この荒々しさが落ち着くまで、後数年程度熟成させてみたいところではあります。
(2015/08)