- Good Quality -
モンティニー・スー・シャティヨン村に居を構える歴史ある造り手がこのシャルリエ。ルネ・ジョフロワの縁戚でもあり、ポール・バラと同じクラブ・トレゾール・ド・シャンパーニュに属するなど、小規模でありながらも品質に重きを置いたシャンパーニュを造り続けています。
大手メゾンのロゼはほぼブレンドによって造られますが、シャルリエのロゼはセニエで造られます。適切な抽出や色調を引き出すのが難しいものの、反面、豊かな風味が得られる傾向にあるのが特徴です。実際、セニエらしく濃い赤みを帯び、力強くしっかりとした風味がベースとなっていますが、相対的にやや甘みが感じられる傾向にあり(ブリュットとしてはドザージュが若干多めなのかも?)、イチゴやラズベリーなどの赤系果実の魅力も重なって、充実感由来の重さよりも口当たりの良さの方が印象的です。
職人的で一糸乱れぬ姿を披露するオリヴィエ・オリオのロゼとは異なり、セニエらしさが十分感じられるスタイルでありながらも、より万人受する方向性を指し示しているということもあるので、ロゼ・ド・セニエの最初の一歩としてはちょうど良いアイテムと言えるかもしれません。
(2015/01)