- Good Quality -
第二級格付けシャトーの「ラスコンブ」がオー・メドックで造るワインがこの「ル・オー・メドック・ド・ラスコンブ」です。
タンニンが強く苦みがやや先行する傾向にありますが、体躯はフワッとした柔らかさを持ち、MLF系の乳的資質と穏やかな酸のおかげで、無理なくすぐに飲む事が出来る仕立てになっています。全体的にやや彩度が高く、やや薬品系の風味が目立つのが気になる部分ではありますが、抜栓後に時間を与えるか、もしくは翌日になればかなり軽減するので、サーブと工夫である程度はコントロール可能だと思います。
人の力による技術的側面が色濃い世界観ではありますが、2k円レンジで買えるボルドーという現実を考えると、それなりに纏めあげられている感もあるので、ラスコンブというバックボーンの影響と恩恵はそれ相応のものがあると言えそうです。
(2013/07)