進化と発展を続ける「日本ワイン」
キャンティ&キャンティ・クラッシコ
偉大なる王のワイン「バローロ」
ニュージーランドを牽引する日本人生産者
進化と発展を続ける「日本ワイン」
特別特集「シャブリ」
紡がれるブルゴーニュの伝説「ルロワ」
大地の恵みと多様なテロワール「エトナ」
新たな潮流「スパークリング日本酒」
ジュヴレ・シャンベルタン
白ワインの聖地「フリウリ」
特別特集「ニュイ・サン・ジョルジュ」
楽天市場「バローロ」
楽天市場「バルバレスコ」
楽天市場「パウエル&サン」
------

- Very Good Quality -

2003 Kurni
Azienda Agricola Oasi degli Angeli

Kurni

イタリアのボローニャを拠点とするバイクメーカー「ドゥカティ」の元エンジニアだった「マルコ・カゾラネッティ」が手掛けるスーパーマルケワインがこの「クルニ」。例え手間とコストがかかろうとも、己の信念と情熱に基づき徹底的にこだわった造りが行われています。

2003年という酷暑のヴィンテージとは思えない程バランスよく整っており、非常に凝縮した高密度の体躯と心地良い果実の甘味、そして驚く程の瑞々しさを兼ね備え、兼ね備えた高いクオリティを遺憾なく発揮してくれます。13,000本/ha(将来使用する予定の若木の区画は22,000本/ha)という高密植から産まれるエネルギー、そして構造の緻密さと充実感が印象的ですが、この2003年というヴィンテージのスタイルを加味してもなお重量感は非常に軽快で、決して鈍重にならず心地良く飲み進める素晴らしい資質となっています。もしかすると10年に渡る瓶熟の効果なのかもしれませんが、モンテプルチアーノという葡萄の真のポテンシャルを真に感じ取れる世界観であり、まさに今が飲み頃といった屈託のない美味しさがそこにあるので、この圧倒的存在感は是非体感してもらいたいところです。未だタンニンは膨大で口中の乾きや軋みを覚えますが、それを補うかのような瑞々しさがうまくバランスしているので、抜栓直後からその魅力は十分感じ取れると思います。

個人的な印象としては、1997年のトスカーナのような「ある種の尖った世界観」が個性や美点としてうまく昇華しているようにも感じられ、このスタイル自体と世界観自体を多いに評価したいところではありますが、価格的な側面とエネルギー重視という指向性がある故に、飲み手によっては多少懸念を抱くかもしれません(新樽率260%といった醸造に付随する情報も含め)。とはいえ、それでもなお「特別なワイン」ということが実感出来るだけの世界観なのは間違いないので、イタリアワインが好きな人にとっては避けて通れない1本だと言えそうです。
(2013/01)

参考市場価格11,025円〜14,800円(平均約12,276円)
点数評価94(V)、88(LM)

ホーム > イタリア > マルケ > クルニ
Home > Italy > Marche > Kurni

Global Partners