- Good Quality -
「ノティシアス」と名付けられたこのワインは(「ニュース」という意味のスペイン語)、モナストレルを使用したワインを得意とするムルシアの生産者によるものだそうですが、造り手を明かさないという条件による特別キュヴェとなっているので、その多くは謎のままとなっています(マーケティングとしても一理あり?)。
2011年のセパージュは、モナストレルを主体とし、補助品種としてカベルネとメルローがブレンドされているようです。主要品種と補助品種のバランス、つまり構成力に秀でた要素があり、造りの良さと素直に楽しめる美味しさの両方がうまく成り立っています。この価格帯のワインとしては突出したクオリティだと言えますが、さすがに翌日に持ち越すと多くのエネルギーが収束し減衰していく傾向にあります。とはいえ、基本的な造りが良さがあるので大きく崩れることはありません。総じてお買い得感のある、コストパフォーマンスに優れた1本だと言えそうです。
(2012/12)