- Good Quality -
全体を通じてフラットで表層ものっぺりしており、適度な立体感はあるものの体質が柔らかく、総じて果実味や充足感に欠ける傾向にあります。ただし、現代における醸造技術の恩恵をそれなりには受けている印象で、手持ちの少ない駒の中で頑張って仕上げてきている(故に不足分が気になる)こともあって、ある種、一定レベル帯域でしっかり安定しているともいえます。
テイスティングという意味においての純粋な評価は正直期待できませんが、それでも大きくネガティブに振れるほどではないので、「デイリーで飲みたいカラブリアのワイン」という側面を考えると、概ね値段相応のポジションであるといえそうです。
(2012/01)