- Good Quality -
とても流麗で、河川上流のような清々しさや綺麗さがあり、質感としてはまさに水のようなクリアな資質となっています。全体はクッキリとした程よい締まりがあり、爽やかな草原や芝生を感じるような心地良いハーブ風味がアクセントになっていて、まさに「飲むためのワイン」として実直に歩む、「食事とともに飲むことでより一層楽しめる」といったスタイルになっています。
パワーやコアエネルギーで勝負するようなタイプではなく、表情もいたってシンプルですが、それでも心眼系のような気難しさはなく、かといって物足りなさを感じるようなこともないので、造り手の良質な手腕がそのままストレートに反映されているといったところなのかもしれません。高評価の影響もあるのか、日常で飲みたいワインとしてはやや高価格な傾向にありますが、辛口オーストリアワインの存在力というものもなかなか侮れないものがあるので、機会があれば是非試してもらいたいところです。
(2011/02)