進化と発展を続ける「日本ワイン」
キャンティ&キャンティ・クラッシコ
偉大なる王のワイン「バローロ」
ニュージーランドを牽引する日本人生産者
進化と発展を続ける「日本ワイン」
特別特集「シャブリ」
紡がれるブルゴーニュの伝説「ルロワ」
大地の恵みと多様なテロワール「エトナ」
新たな潮流「スパークリング日本酒」
ジュヴレ・シャンベルタン
白ワインの聖地「フリウリ」
特別特集「ニュイ・サン・ジョルジュ」
楽天市場「バローロ」
楽天市場「バルバレスコ」
楽天市場「パウエル&サン」
------

- Good Quality -

2009 Noticias
 

Noticias

「ノティシアス」と名付けられたこのワインは(「ニュース」という意味のスペイン語)、モナストレルを使用したワインを得意とするムルシアの生産者によるものだそうですが、造り手を明かさないという条件による特別キュヴェとなっているので、その多くは謎のままとなっています(マーケティングとしても一理あり?)。

進化した現代の醸造技術を活かした低価格帯ワインは、一定のクオリティは発揮するものの、数年前まではある種の痣とさや人為感が虚無さを生み出している傾向にありましたが、ここ最近はそこから脱却し、全体を通してポジティブな方向にしっかり歩を進めている印象を受けます。このノティシアスも、「基本としての醸造技術の高さ」が感じられる非常によい仕上がり感で、日常消費を意識してか、抜栓してすぐにその魅力が開花するよううまくピントが合わせられています。

高品位系の佇まいを仄かに感じる造りではありますが、やはり葡萄そのものに関しては格落ち的な体躯の柔らかいものとなっています。しかし、それでもスペインという地のエネルギーは十分感じられ、むしろ日常としてはこれぐらいの葡萄力の方が無理なく楽しめるので(新世代スペインで葡萄に力がありすぎると日常飲みとしてはややシンドイ)、そのポジション、そしてリアルな価格帯を考えると、非常に良い仕事をしていると言えます。

抜栓日にピントが合っている分、さすがに翌日に持ち越すとバランス感覚や内部の指向性にズレを感じる傾向にありましたが、それでも基本となる造りの良さのおかげか、3日目になるとうまく軟着陸しその全容を存分に披露してくれます(思いのほかオチがない)。クオリティに関しては文句がなく、結局は「モナストレル主体(他にシラー、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンがブレンド)という土着系の表情」が好みかどうかで選択すれば良いので、スペインワインがストライクゾーンど真ん中という人にとっては素晴らしい価値を持った1本になりそうです。
(2010/06、2010/12)

参考市場価格680円
点数評価--

ホーム > スペイン > ビノ・デ・メサ&テーブル・ワイン > ノティシアス
Home > Spain > Vino de Mesa & Table Wine > Noticias

Global Partners