進化と発展を続ける「日本ワイン」
キャンティ&キャンティ・クラッシコ
偉大なる王のワイン「バローロ」
ニュージーランドを牽引する日本人生産者
進化と発展を続ける「日本ワイン」
特別特集「シャブリ」
紡がれるブルゴーニュの伝説「ルロワ」
大地の恵みと多様なテロワール「エトナ」
新たな潮流「スパークリング日本酒」
ジュヴレ・シャンベルタン
白ワインの聖地「フリウリ」
特別特集「ニュイ・サン・ジョルジュ」
楽天市場「バローロ」
楽天市場「バルバレスコ」
楽天市場「パウエル&サン」
------

- Very Good Quality -

2004 Terra di Lavoro
Galardi S.r.l.生産者ワインリスト

Terra di Lavoro

僅か数年でカンパニア、いやイタリアを代表するまでに躍進した「テッラ・ディ・ラヴォーロ」。ファースト・ヴィンテージは1994年。もともとは建築家の「アルトゥーロ・チェレンターノ」の妻ドーラの祖父が所有していた土地で、家族ぐるみの仲という「リッカルド・コタレッラ」の助言によって本格的なワイン造りを開始したようです。コタレッラといえば「メルロー」のイメージがありますが、このワインは「アリアニコ」に「ピエディロッソ」と、完全に土着品種のみで造られます。

補助品種が使用されているものの、基本はアリアニコの持つ表情をベースに土地の力を存分に引き出したスタイルで、どことなく「カステッロ・ディ・ブローリオ」や「ラッパリータ」のような単一品種系ワインにも通じる意志の明確さ、初志貫徹といった佇まいを感じます。アリアニコらしい強固なタンニンを内包し、鉄を直接舐めているかのような感覚すらありますが、表層が非常に滑らかかつクリーンな質感で、良い意味におけるフラットさを兼ね備えていることもあり、いたって飲みやすく、なおかつ美点や世界観がストレートに伝わってきます。心眼を開かずとも、素直に身を委ねるだけで速やかに浸透してくれるので、ある意味においては非常にシンプルな構成内容と言えるかもしれません。味覚で分かる表面上の美味しさもしっかり確保されていますが、それでも力点はあくまでポテンシャルの方に置かれているので、可能な限り「対話」を心がける方がより一層理解が深まると思います(というより気軽に飲むのはさすがにもったいない?)。

畑の拡大とともに生産本数は増えつつありますが、それでも既に世の中の評価が非常に高く、ヴィンテージを重ねることでさらに高い評価を得ていることもあってか(2001年がワイン・アドヴォケイトで「99点」、2006年2007年がヴェロネッリで「99点」を獲得)、残念ながらそれに比例するかのような高価格帯となってしまっています(少なくとも日本市場では)。ヴェロネッリでは50ユーロ以下のカテゴリに入っているので、日本での価格帯ももう少しそのレンジに近づいてもらえると有り難いところです。

ちなみに、このワインは2007年度版ガンベロ・ロッソで最高評価のトレ・ビッキエーリを獲得しています。
(2009/11)

参考市場価格9,500円~15,540円(平均約12,568円)
点数評価97(V)、95(WA)、91(GR)、90(LM)

ホーム > イタリア > カンパニア > テッラ・ディ・ラヴォーロ
Home > Italy > Campania > Terra di Lavoro

Global Partners