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- Good Quality -

2004 Le Cupole Trinoro
Tenuta di Trinoro S.r.l.生産者ワインリスト

Le Cupole Trinoro

驚愕のトスカーナ・ワインとして有名な「テヌータ・ディ・トリノーロ」のセカンド・レンジに位置する「レ・クーポレ・トリノーロ」です。2004年のセパージュは、メルロ-55%、カベルネ・フラン23%、カベルネ・ソーヴィニヨン9%、ウーヴァ・ディ・トロイア4%、チェザネーゼ4%、プティ・ヴェルド3%と、ファーストのトリノーロと同様にメルロー主体ではありますが、これまでにないほど多くの品種がブレンドされています。

2004年というヴィンテージの力や、過去のヴィンテージ(2002年2001年)の状態を考慮し、今回は多少瓶熟成を長めにとりました。エッジには僅かにオレンジがかった色調が見え、予想よりは多少熟成が進んでいる印象もありますが、結果的には適度な熟成感が伝わり、各要素の打ち解けた一体感が楽しめる程よい状態だったと言えます。

飲み頃に入っているとはいえ、それでもトリノーロらしい強い凝縮感と多量のタンニンは健在で、最初の一口目から痺れるほどのタンニンが押し寄せてきます。この痺れるタンニンの刺激は直前に試飲したヴィッラ・フィデリアと肩を並べるほどですが、熟成によって醸し出される懐のゆとり具合や、高アルコールと完熟葡萄のマッチングによるトロミある佇まいなど、前編に渡って妖艶な魅惑がゆるりと展開されるので、構築される世界観や受ける印象はかなり異なります。

これまでに飲んだクーポレの中では最も興味深く(熟成感のおかげかも?)、そしてエネルギーにも満ち満ちた内容だと感じましたが、その歩む道に関しては他の追随を許さないような部分があり、「信じる土地で、信じる葡萄の力を、信じた自分たちの力をもって表現すれば、自ずと素晴らしい結果が得られる」といった姿勢を感じることもあってか、誰もが美味しく素直に楽しめるようなスタイルとは多少異なる印象も受けます。とはいえ、基本姿勢そのものはいたって良質であり、クーポレ(トリノーロ)が好きな人であれば間違いなく満足できると思うので、この一種独特の妖婉さを正面から享受できるようであれば、十二分に飲んでみる価値があると言えそうです。
(2005/12)

参考市場価格3,300円~4,725円
点数評価91(WA)、90(V)

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