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2004 Ars Mácula
Compania Vitivinicola Tandem S.A.生産者ワインリスト

Ars Mácula

セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨンが57%、メルローが43%で平均樹齢は20年。3社の異なる樽(300リットルのオーク・カスク)で18ヶ月熟成されます。同社を代表する上位格のワインですが、下のレンジに位置するパラシオ・デ・エサと同様に、「現代的な安定感ある造り」と「スペイン本来の魅力」がしっかり組合わさった、非常に良質なスタイルだと言えます。

抜栓直後は中央に野草系の風味があり、その周囲にぽってりとした丸い資質が取り囲んでいます。時間とともに馴染み、翌日以降に持ち越すことで継ぎ目のない滑らかな質感が得られるので、なんら無理することなく渾然一体となった表情が楽しめると思います。重厚緻密でクリアな分かりやすいモダンワインが増加する中、セパージュの特徴がしっかり感じられ、産地由来の表情も含めたそれらの「クセ」がいたずらにかき消されず、しっかりとした魅力となって各々共存していることにちょっとした喜びを感じます。

純粋なアルコール度数はかなり高いものの(15%)、無理のない軽快なスタンスと自然な一体感があり、体躯の中に隅々とその魅力が行き渡っていることもあって、各要素が本来持つ表情と現代的な安定感との相乗効果で見事な道筋を打ち立ててくれます(圧力はあるが決して不快ではない)。当初の印象では、価格差からしてパラシオ・デ・エサのコストパフォーマンスの高さがより印象的でしたが、数日に渡る表情の変化から汲み取れるポテンシャルを考慮すると、その価格差に見合うものがしっかり得られるだけでなく、より高価でさらに高い評価を受けるスーパースパニッシュ系のワインとも十分勝負できる資質を持っているとも言えます。

単純な濃厚さやパンチ力で勝負するような系統ではないので、アメリカ市場で大きな評価を得ることはないかもしれませんが、このナチュラルなスタンスからくる「スペインナバラ)の良さを反映した上での現代さ」は高く評価すべきポイントだと言えるので、逆にこの価格帯を考えると「この内容をウィークリーレベルで楽しめるのは非常に喜ばしい」とも感じます。
(2009/04)

参考市場価格2,604円
点数評価88(WA)

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