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2004 Passopisciaro
Passopisciaro S.r.l.生産者ワインリスト

Passopisciaro

「テヌータ・ディ・トリノーロ」のオーナーとしてお馴染みの「アンドレア・フランケッティ」が、シチリアという地で挑戦する新たなワイン、それが「パッソピッシャーロ」です。

標高1,000mに達する畑に植えられたシチリアの土着品種ネレッロ・マスカレーゼ100%で造られ(樹齢はなんと60〜80年!)、2004年の生産本数は僅か9,000本となっています。現在は畑も拡張し、生産量も3万本程度まで増えているので、最新ヴィンテージであれば比較的入手しやすく、しかもより手頃な価格となっています。

土着品種の個性と魅力が存分に発揮され、それでいて野暮ったさは皆無。明確に独自性ある世界観が構築され、この際立った魅力は否定し難いものとなっています。造りの良さや畑の標高が高いこともあってか、一般的なシチリアのイメージにあるような「暑さ」や「凝縮さ」を感じるようなものではなく、どちらかというとブルゴーニュ的な「ピノ・ノワール」を彷彿とさせる流麗さが印象的です。使用するグラスは、一体感ある滑らかさや心地よさを感じる「ブルゴーニュタイプ(416/7)」、シチリアらしいパワーや各要素の立脚感が伝わる「ボルドータイプ(416/0)」、どちらを選んでもそれぞれ異なった魅力があるので、飲み手の好みに応じて使い分ければ良いと思います(どちらかひとつと言うならば、個人的にはブルゴーニュタイプをお薦めします)。

しっかり熟し高みを目指す甘美な果実力と、樽由来の魅惑的な芳香が混じりあう姿が、どことなく「トレ・ソーリ・トレ」を彷彿とさせ、封じ込められた旨味や内側に仄かに漂う漬物汁風味(決してネガティブではない)が、どことなくパカレの「ジュヴレ・シャンベルタン」を彷彿とさせます。純粋な味としては、際立った個性を放つ独特なものなので、あまり一般的ではないかもしれません。しかし、浸透性の高い際立った美点と訴求力はかなりのものなので、まさに「一度は経験しておくべきワイン」だと言えます。

ちなみに、このワインは2007年度のガンベロ・ロッソで最高評価のトレ・ビッキエーリを獲得しています。
(2008/05)

参考市場価格5,670円~7,140円
点数評価93(V)、82(LM)

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