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アリカンテ100%によるヴァラエタルワインです。使用されるアリカンテは樹齢51年で48hl/ha。年間5,088本が造られています。
まだ若いものの、アレクゾームとは違い、抜栓直後から素直に楽しめるわかりやすい表情が印象的です。単一品種なのでややシンプルですが、樹齢の高さと良質な造りから来る質実さのおかげで落ち着いた雰囲気を醸し出してくれます。
翌日に持ち越すと、ヘヴィーなタンニンとともに苦みが表出し、抜栓日とは全く異なる指向性を持った厳しさが露になります。さらに日を置くと、落ち着きに加えて独自性が加わり始めます。4日目以降にもなると本来のポテンシャルと表情がかなり表に出ていたので、やはりアレクゾームと同様に「早飲み系と見せかけて実はポテンシャル系」なのかもしれません。
基本スタイルとしては「ピュアな果物的真摯さに揺らぎのない体躯を持ち合わせた」ようであり、美点はハッキリしているものの、かといって「誰が飲んでもウマい!」というわけでもなさそうなので(アレクゾームよりは万人受けしやすそう)、現時点で飲むのであれば口当たりの良い抜栓日に照準を合わせるのが無難かも!?(もし待てるのであれば4日以上経過させてみて欲しい)
(2006/09)