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アモンガエのセパージュは、ネロ・ダヴォラ60%、カベルネ・ソーヴィニヨン25%、メルロー15%と、土着品種をベースに国際品種で補完されています。平均樹齢は22年、年間生産本数は2万本と、小規模ながらも品質と個性を重視した造りだと言えます。
同じネロ・ダヴォラをベースとした「マネーネ」とは随分表情が異なり、より重厚でハーブ系のスパイシーな要素がふんだんに香る、独自の個性を方向性を主張したスタイルになっていました。タイプとしては、シチリアの個性を活かした「ボルドースタイルワイン」と言えるかもしれません。
国内市場価格は不明ですが、欧州価格は日常価格帯に位置しているようなので、長身重厚ボトル等の見た目の要素を加味しなくても、十分内容だけで勝負できるポテンシャルを兼ね備えていると言えます。個性が発揮されている分、好みが別れる傾向にあるかもしれませんが、イタリア土着品種系にネガティブな印象さえなければ満足できると思います。
(2006/07)