- Good Quality -
レヴェック家のサン・レヴェックと醸造家の夫パトリス・レヴェックが営むワイナリーのワインです。
自然栽培で手摘みによる収穫、フレンチ・オークで熟成、醸造コンサルタントにミシェル・ロランを起用するなど、まさに現代的な主流を行くスタイルで、アルゼンチンを代表するワインのひとつ「ポエジア」のセカンド的なポジションに位置しているようです。
短絡的に凝縮された方向に突き進んでいるわけではないあたり、直前に試飲したシャプティエの「マウント・ベンソン」に通じるものがありますが、こちらはスパイス風味にやや緑々しい要素を持ち、屋台骨となるべき骨格に柔らかさと緩さを感じます。全体的に程よい凝縮感があり、南的でスパイシーな表情が特徴的ですが、奥底から赤系果実の仄かな笑顔も垣間みれるので、意外と魅力的な側面も兼ね備えているかもしれません。
ちなみに、マウント・ベンソンとの印象差を考えると、相対評としてパーカーポイントの差分は比較的適切なものだと感じました。
(2006/05)