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1970 Vosne-Romanée
Domaine Gros Frere et Soeur生産者ワインリスト

Vosne Romanée

グロ・フレール・エ・スールの蔵出し古酒となるヴォーヌ・ロマネですが、今回のものは出荷前に澱引きされ、同ヴィンテージで補填、リラベル、リコルク後に出荷されたリコンディション・ボトルとなっています。

コルクについた色をみると、ボジョレー・ヌーヴォーかと思う程の淡いピンク色だったので、本当につい最近リコンディションされたのだと思います。既に35年近く経過してることを考えると、熟成の極みが堪能できる真の古酒像が思い浮かびますが、実際には驚く程若々しく、古酒といった雰囲気とはまるで異なる内容になっていました。

余韻は長く、適度な密度感ながらも完成された世界観があり、抜栓直後から安定した酒質を遺憾なく発揮してくれます。リコンディションの影響が色濃く反映されているようで、ピュアで甘い果実味が全体に行き渡り、バランスの良さや柔和で外向的な表情など、まさに誰が飲んでも素直に楽しめる心地よいスタイルになっています。驚きは味以外の部分にも及び、時間をしっかり与えてもヘタるようなことがまったくなく、飲めば飲む程「せいぜい10年程度しか経過していないのでは?」という印章すら受けます。

シャトー蔵出しのリコンディション・ボトルということなので、通常の古酒とは違ってボトル差が少なく、安定して素直に美味しく飲めるという大きなメリットがありますが、その反面、熟成による年月の積み重ねや、古酒的な枯れた風味を堪能することは難しいので、このあたりは飲み手の嗜好によって大きく評価が分かれると思います。しかし、根本的に「村名ワインが30年以上も持つのか!?」という疑問もあるので、現実的には「蔵出し」しか選択肢がないのかもしれません。

多少価格は高めですが、ヘタなオールド・ヴィンテージに手を出すぐらいならば、高い確率で美味しく飲めるリコンディション・ボトルの方がリスクも少なく相対的な満足度も高いと思います。今回飲んだ印象からすると、今後も5年や10年という単位で長期保存できそうな内容だったので、今すぐ飲むよりは、しばらく手元に置いておきたいという場合の方がより適しているのかもしれません。いずれにせよ、素直に美味しく飲めることだけは確かなので、リコンディション・ボトル特有のスタイルをしっかりと認識した上で購入することをお勧めします。
(2005/03)

参考市場価格:16,800円~25,600円(平均約19,539円)
点数評価:--

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